2008年01月08日

毛玉

寒い日が続いています。
この時期はセーター、カーディガンなどの
ニット製品が手放せない時期ですね。
今日はそんなニット製品に出てくる
毛玉のお話です。

セーターの袖や身頃に出てくる毛玉
これは糸くずや他の物がくっついて出来るのでしょうか?
そうゆうふうに思っておられる方もあるかもしれませんが
何かがくっついて出来るわけではありません。

どのように出来るかというと着用中の摩擦によっておこるのが大半です。
摩擦(まさつ)によって、繊維の先端が表面に毛羽となって浮き上がり、
さらに摩擦を受けて浮き上がった毛羽同士が束になり絡まって毛玉になっていきます。

特に摩擦の大きい脇の内側や袖などによく見られます。
また、洗濯中の摩擦によっても同様のことが起きて
毛玉が出来やすくなるので、洗濯にも気をつける必要があります。
また、何かに引っ掛けて引き出された毛羽が絡まって毛玉が生じる事もあります。

特に毛玉が出来やすいものには、アクリル100%のものや起毛素材のもの、
アンゴラ素材のもの、毛と化繊の混紡のものなどがあります。
摩擦で静電気が生じて、浮き上がってきた毛羽が絡まりやすくなるからだと考えられます。

また、撚りの甘い素材の製品は、毛羽が出やすいので、毛玉ができやすいといえます。
さらに、カシミヤやアンゴラなどの獣毛は繊維がデリケートなだけでなく、
特にアンゴラは繊維が短いため、わずかな摩擦でも繊維が引き出され毛羽になり
毛玉になりやすいといえます。

摩擦は、繊維同士が擦れ合うと起きるものですから、どうしても避けては通れません。
ちょっとした注意で長く綺麗に着用する事が出来ます。
着用後ブラッシングをかけるなどちょっとした手間を掛けてあげると風合いが長持ちします。
でも、長く着用すればどうしても毛玉も出来やすくなります。

出来てしまった毛玉はどうしたらいいでしょうか?
よく「つまんで取る事が出来ます」と言う説明を耳にしますが、
つまんで取るとさらに繊維が引き出され、次の新たな毛玉につながります。

正しい毛玉の取り方は、毛玉の部分の根元をハサミで切り取る事です。
もちろん生地(編み地・織り地)を切らないように気をつけなければいけません。
毛玉取り機などを使っても良いでしょう。ただし押し付けすぎると生地(編み地・織り地)に
穴をあけてしまうこともありますので、気をつけて下さい。

春までは何かとお世話になるニット製品。
少しの気づかいで長く着たい物です。

参考サイト
AmiAmi




Posted by しんちゃん at 06:55│Comments(0)素材
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